8月の泰書展の作品を練習中。
大画箋半切に56文字ですが、昨年に比べてずいぶん楽に書けるようになっているのが実感できます。
半切作品といえば、練習であってもかなり苦労して体力を使いながら書いていたはずなのに、この1年でそれなりに腕が覚えてきたせいか、愕然とするような出来の悪さとまではいかなくなっている。
おかげで枚数を稼ぐことが可能になり、細かい修正や線質の補正なども、より煮詰めることができるようになったともいえる。
今回の難敵はこの「靉靆」の二文字。
画数の多さによって字が大きくなり、両隣の字とぶつかってしまう危険性がとても高いのだ。
特に右払いが干渉しそうになって、萎縮してしまうのが一番の問題。
おそらく鑑賞者の目は、まずこの2文字に行ってしまうだろうから、なんとしても堂々と書かなくてはならない。
ぶつからないように大きく書く、この矛盾を試行錯誤で解決しなければなりません。
さらにそこに表現力を加味しなくてはならず、課題はまだまだ山積している状態です。