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パリのギメ東洋美術館に行った時に、どうしてだか浮世絵がなかったんですよね。
どうやら今回、日本にやってきているのが理由みたいです(入れ違いはオルセーも同じだったりして)。 そんなわけで、原宿にある太田記念美術館の特別展「ギメ東洋美術館浮世絵名品展」を見てきました。 開館直後の時間に着いたのに、会期終了間際ということもあって、寒空の下、すでに100人くらいは並んでいました。 中に入ると、展示の目玉といえる、葛飾北斎の肉筆画が2点かかっています。 それぞれに龍と虎が描かれているのですが、龍図はギメ東洋美術館所蔵、虎図は大田記念美術館蔵と、これまでまったく別々に収蔵されていました。 両者は単に北斎画という共通点があるだけではなく、実は同時期に作成された一対の作品だという事実が、今回の展示によって始めて明らかになったそうです。 その証拠に、虎の視線が龍の目にしっかり向いているし、表装が全く同じなので、間違いないでしょう。 実に100年ぶりの再会となったわけですね。 こういうドラマがあるから、絵の鑑賞は奥が深い。 浮世絵では、やはり写楽の役者絵が素晴らしい。 存在感と迫力が違うし、デフォルメされていても、細部の描写、例えば首筋の皺や、髪型、化粧のしかたなど、一切手を抜いていないことが伝わってくる。 先日テレビで取り上げられていたが、彼は舞台前に役者を徹底的に観察し、本番中に短時間で作成したものを、客が帰る時間に早くも売り出していたそうだ。 そんな短時間で完成させたとはとうてい思えない、とんでもない出来栄えなのです。 記念切手で有名な広重の「月に雁」は、おーこれが原画かぁ!と素直に感動。 縦長の紙に、左下へ向かうという大胆な構図を用いた発想に驚く。 同じく広重の「大藺に白鷺」は、鷺の白い部分は紙の白ではなくて、当たり前だけどしっかり白色が使われているのみならず、羽毛の線が版木によって浮かび上がっていて、非常に立体感のある仕上がりが目を引く。 北斎の「朝顔に蛙」からは、当時江戸で流行した変わり朝顔の熱狂ぶりを感じさせる。 朝顔の葉の、うぶ毛まで感じさせるような描写。 最も気に入った一枚は、北斎の「下野黒髪山きりふりの滝」で、鮮やかな青をふんだんに使い、勢いよく滑る水の流れがダイナミックに描写されている。 ちなみのこの版画は、パリのマルモッタン美術館でもちょうど展示されていて、やっぱり強い印象を受けている忘れられない作品の一つだ。 浮世絵には、日本人の繊細な心がぎゅっと詰まっているような気がします。
by gs_kanzan
| 2007-02-24 19:02
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