「永」の字には8種類の基本点画が含まれていると言われています。
書を学ぶ人はもちろん、そうでない人でもこのことは知っているのではないでしょうか。
だからといって、いきなり初心者がこの字を練習するのは無謀だと思います。
ここにある8種の点画それぞれを、単独で書けるようになってからでも遅くはありません。
「九成宮禮泉銘」が楷法の極則であっても、筆を持って数ヶ月の人に臨書をさせるのはどうでしょうか。
自分ならそんな恐ろしいことは絶対にやりません。
一本の線、一個の点の組み合わせによって文字は成立しています。
こうした細かな要素をしっかり練習した上で、徐々に段階を踏んでゆくべきです。
そんなわけで、「永」の字は簡単に書けるものじゃないんですよ。
(・・・って、「法」が失敗してますが)