世界遺産登録でハワイ視察 和歌山県の町村長ら
和歌山県の町村長ら9人が5月、「紀伊山地の霊場と参詣道」(和歌山、奈良、三重県)の世界遺産登録を理由に、公費で4泊5日のハワイ視察旅行をしていたことが14日、分かった。
(共同通信)
いいご身分ですな。
いまだにこんな感覚で首長の座に座ってられるのですから、どこも財政的に相当の余裕があるとみなければなりません。
自分は東京在住ですが、地方交付税となる多額の(笑)税を納めている関係上、文句を言える立場にあると考えます。
「世界遺産」と「ハワイ」がどうして関係があるのか、そのへんは役所らしく「国際交流の増加」「海外観光客の受入実績」「長期滞在型施設」といった類の用語を並べ立てて、もっともらしく説明しています。
がしかし、ほとんどの人がこの視察先を耳にして、納得しないのは明らかであろう。
念願かなって世界遺産に登録され、長い歴史のある有形無形の資源を有効利用しながら、まさにこれから地域の活性化を目指そうというのに、「公費でハワイ」ですよ。
独特の日本文化をベースに、世界に二つと無い観光地としてアピールするからこそ注目され、長期にわたって継続的に集客が見込まれるはずなのに、画一的な南国のリゾートを真似てどうしようっていうんでしょ。
すさみ町では、熊野古道大辺路「長井坂」の過剰整備が問題となっており、自然環境が人為的に破壊されているという。
歴史的な文化遺産は、地元だけの所有物ではないという自覚がまったくありません。
どうして役人ってのは、世間と比べて発想が貧困で、無駄なことばかりに頭を使うのでしょう。
大規模ホテルのようなハコモノ誘致、高速道路もしくは新幹線の延伸、それとも空港建設が視野にあるのか。
旅行にかかった費用は、7町村9名で約240万円とか。
単独ならまだしも、大勢そろって横並びかよ。