○Ayler Kupp Riesling Kabinett 2004 (Rudolf Eilenz)
緑色の瓶がきれいなドイツのモーゼル産ワイン。
甘くてすっきりしてて、気軽に飲めるのがドイツワインのいいところ。
苦味や酸味が強いフランスの白だと、どうしても食事と同時にいただかなきゃという義務感に襲われてしまうのですが、純粋にワイン単独で楽しみたい場合には、個人的には甘めのものがいいように思われます。
さてこのアイラー・クップですが、モーゼルによく見られる微発泡性はないようで、グラスに注いでも細かな泡がつきません。
カビネットということもあり、奥行きのある味で、キリッとしてるというよりは、まろやかな感じを受けます。
かといって、甘さが濃厚でデザートみたいだということはなく、ブドウのフレッシュな香りを楽しめるワインです。
ちなみに日本で販売されているドイツワインは大きく2種類あって、QmP(Qualitaswein mit Pradikat)と、QbA(Qualitatswein bestimmter Aubaugebiete)に分類されます。
QmPはQbAの上位に格付けされ、QmPの中にKabinett(カビネット)、Spatlese(シュペトレーゼ)、Auslese(アウスレーゼ)、Eiswein(アイスヴァイン)などの種類があります。
今回紹介したワインは、QmPのKabinettということで、QbAより収穫時期が遅い熟したブドウが使用され、糖度が高くなっているのです。
日常消費なら価格がお手ごろなQbAで全く問題ありませんが、ちょっと美味しいドイツワインを飲みたいときには、ラベルを観察して、「QmP」の文字を確認してみるといいですよ。